- 町の概要
千倉町は房総半島の南端に位置し、面積は36.64km2であり、三方を山に囲まれ、
館山・丸山・白浜の一市二町に隣接しています。
東側は太平洋に臨み、海岸線の延長は南北に14.53kmで海水浴、
サーフィンに適した砂浜と磯づりなどに適した岩礁地帯とに分かれ、
その豊かで風光明媚な海岸線は南房総国定公園に指定されています。
町全体の三分の二は山林で平地が少なく、市街は南北に帯状に延び、
特に南部地区は山が海岸近くまで迫り耕地が少ないため、
農地は有効利用されています。
気候は黒潮の影響を強く受け、年平均気温が15〜16℃と暖かく、
暖冬涼夏で年間格差の比較的少ない地域です。
夏は南国を思わせるような太陽の下での海水浴、
冬は無霜地帯のため露地花が咲き乱れ、
主に首都圏の人たちの保養地として脚光を浴びています。
また、平成9年7月には
“潮風王国”黒潮物産センターがオープンし、
ふれあいの広場としての観光エリアが誕生しました。
- 水産業の概要
天然の地形、好漁場に恵まれ、銚子・勝浦とともに本県有数の漁業の町です。
町の水産業は漁船漁業、磯根漁業、水産加工業の3つに大別されます。
- 漁船漁業
59t〜69tクラスの大型船3隻が操業しており、
千倉漁港を根拠地として房総沖、伊豆半島、三陸沖、北海道沖へと出漁し、
さば・さんま・かつお等を水揚げしています。
また、沿岸漁業は3t未満の小型船が主流を占め、
漁期にあわせ、あじ・さば・いか・とびうお漁等を行っています。
- 磯根漁業
天然の磯に恵まれ、海士・海女の素もぐりや刺し網によりあわび・
さざえ・いせえび・海藻類などの採貝藻漁が盛んです。
- 水産加工業
さばを原料とした節・塩辛・塩蔵品や、
皮はぎの加工品は資源の減少とともに衰え、
近年では一部輸入原料によるあじ・さば等のバリエーションある加工品が、
観光みやげ品などとして盛んになってきています。
- 漁港
全国的に利用される第三種漁港の千倉漁港を中心に、
地元の漁業を主とする第一種漁港の、白間津、大川、七浦、平磯、川口、
忽戸、白子の8漁港があります。
千倉漁港は県南随一を誇り、その規模及び施設は地元漁業者はもとより
全国漁業者に利用され、重要な水揚げ基地となっています。
- 漁船漁業
全国の漁船規模から見て中型規模である当町の漁船は、
「さば・さんま漁」、「さば・いか漁」等、漁期にあわせ操業を行っているが、
乱獲による資源の減少あるいは自然の影響によるものか、
ここ数年の漁業不振に加えて魚価の低迷は町の水産業のみならず、
町の産業面への影響も少なくなく、その打開策が待たれています。
本町の基幹産業として位置付けられた漁業を、
その不振から脱却するために、種苗放流・漁場づくりを積極的に行うと共に、
資源保護のための乱獲防止を促進し、漁業の周年操業による効率化、
漁船装備の充実と高度化による生産性の向上に資するため、
制度資金の効率的な運用を図り経営の安定を図ります。
- 漁業後継者の育成
近年、漁業不振に加え、厳しい労働環境などの問題から若者から敬遠され、
漁業就業者は年々減少の傾向にあり、高齢化が進行しています。
このため、水産業の担い手を確保するために知識・技術の向上に努め、
漁業への関心を持たせるために、中学生を対象に毎年水産教室を開催しています。
また、資源増大策である種苗放流を積極的に実施し、
種苗生産施設の整備拡充を図り漁業経営の安定化、
収入の増あるいは安定により漁業後継者の確保を図ります。
- 栽培漁業の振興
磯根資源の乱獲は、漁場の荒廃をもたらすだけでなく、
漁業者自身の生活を脅かしています。
資源保護と漁場の改良、開拓が叫ばれており、従来の「とる漁業」から
「つくり育てる漁業」の定着化を図っています。
つくり、育てる漁業の一つとして県水産試験場が当町にあり、
豊かな磯根を利用し磯根漁業の振興を図るため、あわび等の種苗生産、
放流が行われています。
また、房州ちくら漁協においてはヒラメの養殖事業を手がけ成果を上げている。
- 水産加工業の振興
水産加工は町の主要な産業であり、
さばを原料とした加工品を中心に発展してきました。
現在30あまりの加工業者がありますが消費者の嗜好の変化、原料や労働力の不足、
あるいは悪臭・汚水・排水等改善すべき問題を多く抱えています。
水産加工業の発展を図るため、原料や労働力の安定確保、加工技術の拡充、
また、加工品の需要拡大を図るため、新製品の開発を促進するとともに、
公害対策の面からも加工施設、
加工基盤の整備等積極的に推進し水産加工業の振興を図っています。
平成元年度より「水産加工排水浄化装置設置事業補助制度」を発足させ、
浄化装置の設置を図っているところです。
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